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試験場・大学関係者へ

試験場・大学関係者の方へ

試験研究用にCA制御システムを開発しました

フジプラントでは、当社のテストプラントをはじめこれまで多くの試験研究用設備に携わってまいりましたが、よりコンパクトで操作性が向上した新型のCA制御装置を開発しました。かつては、プレハブの冷蔵庫でも、全自動で長期間CA状態に保つためには、窒素発生機・炭酸ガスアドソーバー・酸素供給機など様々な機器を個別に設置する必要があり、尚かつ、充分に満足のゆく自動運転が困難でした。しかし、新型のCA制御装置では、それらの機能がFの写真のように一体化しているので、スペースをとらないことはもちろん、機械の作動状況がひと目で確認していただけるようになりました。また、従来の設備より一層厳密な濃度設定(±0.1%)に、全自動制御が可能になったことで、試験研究用のデータとしての信頼性が向上しました。

CA制御システム

新型CA制御システムの特徴

1)コンパクト設計

場所をとらずに作業スペースを確保できます。

2)操作性の向上

機械の作動ボタン及び作動状況ランプが1ヶ所に集中しているので操作性が向上し、確認作業が容易になりました。

3)コスト削減

機械の一体化による省資源化はもちろん配管・電気工事にも共有できる部分が増え、設備導入のコストが軽減されます。

新型CA制御システム
新型CA制御システム

新型CA制御システムの性能

上の写真のような1坪冷蔵庫4部屋の場合、写-1のCA制御装置を1台使用し、1部屋あたり酸素濃度3%までのプルダウン(濃度は任意に設定)を9時間程度で行います。CA貯蔵状態になれば、写-3のCA分析制御盤で設定した酸素濃度と炭酸ガス濃度の範囲内(±0.1%まで可能)で自動的に酸素供給・炭酸ガス吸着を開始します。参考資料としてCA状態における酸素濃度の推移をグラフで比較しましたので、下図を参照ください。

冷却の高湿度仕様、除湿・エチレン吸着機能など仕様は様々ありますので、ご気軽にお尋ねください。

CA状態における酸素濃度の推移比

CA状態における酸素濃度の推移比較

上のグラフに示されるように、従来型のCA制御システムの場合は、徐々に酸素濃度が上昇していく傾向があったために、1日あたり数回の割合で窒素発生機が作動して設定濃度の下限値まで酸素濃度を下げる必要がありました。このように頻繁に窒素を封入することは、湿度の制御を難しくし、CAの効果を減じる要素となっていました。新型CA制御システムでは、酸素の上昇する要因を低減させることができましたので、気圧等の変化に伴う緩やかな酸素上昇がない場合は、農産物の呼吸だけで徐々に酸素濃度が低下していくようになりました。そのため、従来型のようなCA状態における窒素発生機の作動がほとんどなくなり、酸素が設定値より下がれば酸素供給ブロアーが作動して設定濃度の上限値まで酸素濃度を上げるという望ましいサイクルの繰返しになりました。この結果、急激な湿度環境の変化を伴わない理想的なCA環境を実現しています。

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